世襲は、堂々と行うべき

昨今の世の中では、世襲制度は忌み嫌われています。

 

しかし、私たちは長い歴史に中であえて「世襲」が選択されてきたことを無視するべきではありません。今の時代のトレンドである、能力主義ではなくあえて「世襲」で次のリーダーを決めるべきであることを説明します。

 

世襲のメリットは「長期的利益を追求できること」にあります。

企業を例に考えたときに、代々親から子供へ社長職が譲られているのであれば今すぐ利益につながらなくても、将来のために投資することができます。

 

しかし、雇われ社長である場合は、株主を満足させるために短期で利益を出すことが求められます。

 

こうした、長期的目線の強みはまだまだあります。

 

  • 継承先が決まっている:これは、世襲制度では親から子へと役職や地位を受け継ぐ人があらかじめ決まっているということです。これにより、継承者争いや後継者不足の問題が起こりにくくなります。継承者争いや後継者不足は、組織や団体の安定や発展にとってマイナスになる可能性があるからです。また、受け継ぐ側もそのための教育や準備を事前に受けることができます。これにより、継承時にスムーズに引き継げるだけでなく、自分の役割や責任を理解しやすくなります。
  • 方向性がぶれにくい:これは、世襲制度では親から子へと方針や理念などを引き継ぐことができるということです。これにより、組織や団体の方向性が変わりにくくなります。方向性が変わりにくいということは、長期的な計画や目標を立てやすくなるということです。長期的な計画や目標は、組織や団体の成長や発展にとってプラスになるからです。

 

以上のような世襲の強みは、単に世襲一家の利益を守るのではなく社会全体の安定的な成長に寄与することができるものばかりです。

 

頭ごなしに「世襲=悪い」としてしまうのは、注意するべきだと結論付けて終わりにします。